車中泊マットの厚さは8cmと10cmどっち?寝心地・収納・車内寸法で選ぶ

車中泊マットの厚さは8cmと10cmどっち?寝心地・収納・車内寸法で選ぶ

車中泊マットの8cmと10cmで迷ったら、車内への収まりや持ち運びとのバランスを重視する人は8cmから、厚みと包み込むような寝心地を重視する人は10cmから候補を探すと整理しやすくなります。ただし、厚さだけで寝心地や荷物の大きさが決まるわけではありません。

10cmでも軽量化された製品があり、幅や長さも商品ごとに違います。ここではウレタンを内蔵するインフレータブルマットを中心に、どこで選択が分かれるかを見ていきます。

この記事のポイント
  • 8cmと10cmの使い分け
  • 段差対応と寝心地の判断条件
  • メーカー仕様による寸法・収納比較
  • 人数と車内スペースに合う選び方
目次

車中泊マットの厚さは8cmと10cmどっち?寝心地と使い方で選ぶ

扱いやすさとのバランスなら8cm、厚みを優先するなら10cm

扱いやすさとのバランスなら8cm、厚みを優先するなら10cm

最初の候補を絞るなら、8cmは「寝るための厚みを確保しつつ、荷物としても扱いやすいものを探したい人」向けです。QUICKCAMPは8cmのシングルマットを、重量と収納サイズを考慮した厚みとして紹介しています。8cmを単なる妥協案と考える必要はなく、寝具と積載のバランスを取る選択肢になります。

一方、10cmは「厚みのあるクッションと、体を包むような感触を優先したい人」が見ておきたい候補です。DODのソトネノキワミ Lite Sは、10cm厚のウレタンと伸縮性のある表面素材を組み合わせた寝心地を特徴としています。

これは製品の設計による特徴なので、どの10cmマットでも同じ感触になるという意味ではありません。

優先したいこと最初に見る候補選択の分かれ目
厚みと荷物の扱いやすさの両立8cm展開寸法と収納サイズが車に合うか
厚いウレタンと包み込むような感触10cm表面素材や弾力の設計も好みに合うか
荷室に積めることが最優先両方厚さではなく収納時の各辺で比較
シートの段差が気になる車中泊用途を案内する製品座席を倒した状態とメーカーの使用条件が合うか

「初めてだから必ず8cm」「連泊するなら必ず10cm」と、経験や泊数だけで決める必要はありません。まず何を優先するかを決め、次に具体的な製品の寸法と仕様へ進むと、厚さの数字だけで迷い続けずに済みます。

寝心地と底付き感は、厚さだけでなく中材・表面素材・空気量を見る

8cmと10cmの数字は、寝心地を比べる入口です。インフレータブルマットは内部にポリウレタンフォームを持ち、バルブを開くと自動的に膨らむ構造です。同じ種類でも、中材の加工や表面の生地まで同じとは限りません。底に触れるような感覚が心配でも、「10cmなら誰でも底付きしない」とまでは判断できません。

例えばWAQの8cmは、内部にひし形打ち抜きウレタンフォームを採用しています。DODのソトネノキワミ Lite Sは、デルタ構造を組み合わせたウレタンフォームと、伸縮性のある表面素材を採用しています。この2製品を比べた感触の違いには、厚さだけでなくこうした構造も関わります。

別メーカーの8cmと10cmを比べて得た評価を、そのまま厚さ全体の優劣へ広げないことが大切です。

膨らませ方にも注目しましょう。ソトネノキワミ Lite Sでは、弾力を十分に発揮するため、仕上げに付属のポンプバッグなどを使うことが推奨されています。自動膨張の途中と、メーカーが想定する仕上がりでは、比較条件がそろいません。

寝心地や硬さを評価する際は、対象製品の案内に沿って空気量を整えた状態を基準にします。なお、WAQは空気の入れすぎによるパンクに注意を促しており、硬さを求めて際限なく空気を足す使い方は避けましょう。

段差が心配でも、10cmならどんなシートでも平らになるとは限らない

段差が心配でも、10cmならどんなシートでも平らになるとは限らない

シートの段差を理由に選ぶなら、10cmの車中泊対応製品は有力な候補です。DODはソトネノキワミ Lite Sの公式FAQで、10cmの厚みがあるためシートの段差を解消しやすいと案内しています。ただし、これは「解消しやすい」という説明です。段差の高さに関係なく、必ず平らになるという保証ではありません。

同社のソトネノキワミSでも、車中泊の案内は座席をフラットに倒した上へ敷くことが前提です。公式FAQには、購入前にフルフラット時のスペースへ無理なく収まるかを確かめるよう記載されています。つまり、マットだけを見るのではなく、寝るときのシートアレンジまで含めて選ぶ必要があります。

ここで分けたいのは、「敷く面に残る凹凸を和らげたい」のか、「座席の大きな高低差そのものをなくしたい」のかです。少なくとも、上記のメーカー説明からは何cmまでの段差に対応できるかは判断できません。マットの厚さを、そのまま吸収できる段差の高さとして扱わないでください。

段差が主な不安なら、先に就寝時の座席の状態を把握し、その条件で使える製品を絞る順番がおすすめです。WAQの8cmには地面の凹凸を気になりにくくするというメーカー説明がありますが、それだけで自分の車のシート段差にも対応すると読み替えることはできません。

10cmを選ぶ場合も同様に、厚さへの期待と車内での適合は分けて考えましょう。

寒さへの備えは8cm・10cmの区分ではなく断熱性能で判断する

寒い時期に使いたい場合、10cmという厚さだけを理由に選ぶのは早計です。寝心地のためのクッション性とは別に、断熱性能の情報を見ましょう。WAQはマットの断熱性能を示す指標としてR値を説明し、数値が高いほど断熱性が高いとしています。また、マット自体が熱を生み出すものではないとも案内しています。

WAQのインフレータブル式マット 8cmには、製品仕様としてR値6.0が掲載されています。8cmでも断熱性能の数値を示した製品があるため、「冬は10cm、夏は8cm」と厚さだけで分ける必要はありません。

一方、ここで比較するDODの2製品の仕様欄にはR値の掲載がなく、厚さから数値を推測したり、WAQとの断熱性能の順位を付けたりはできません。

R値の記載がないことは、その製品に断熱性がないという意味でもありません。寒さを選択の中心に置くなら、数値や使用条件が明示されている候補のほうが判断材料をそろえやすくなります。なお、WAQの8cmは寒冷地での使用に際し、服装などにも十分注意するよう求めています。

R値や厚さを「これ一枚で寒さの心配がなくなる」という約束へ置き換えず、製品の注意事項まで含めて選びましょう。

車中泊マットの厚さ8cm・10cmを比較|寸法と収納でどっちにするか決める

幅・長さ・厚さをそろえて、実際の車内スペースと比べる

厚さの候補が決まっても、注文前には展開寸法へ戻りましょう。同じ一人用として検討できるマットでも、幅と長さはそろっていません。下表は2026年9月15日時点のメーカー掲載仕様です。寸法はすべて約の値で、WAQは連結部、QUICKCAMPはボタン部分を含みます。

製品厚さ展開時の長さ×幅収納サイズ重量
WAQ インフレータブル式マット 8cm8cm190×65cm・連結部含む縦65×幅20cm約2.5kg
QUICKCAMP 車中泊マット シングル 8㎝(qc-cm8.0)8cm201×70cm・ボタン部分含む20×65×20cm約2.5kg
DOD ソトネノキワミ Lite S(CM1-218-TN)10cm208×80cmW41×D28×H28cm総重量約2.6kg
DOD ソトネノキワミS(CM1-649-TN)10cm208×80cmW91×D23×H23cm総重量約4.6kg

この比較では、8cmの2製品はDODの10cm製品より幅が狭く、長さも短くなっています。車内に敷ける範囲が限られる人には、この寸法差が厚さ以上の判断材料になります。ただし、「8cm製品はすべて小さい」という一般則ではありません。

候補の型番ごとに、寝る状態へ座席を動かした車内の長さ・幅と照らし合わせます。

高さ方向も、製品の厚さを含めた状態で考えたいところです。ここで示すのはマット自体の寸法であり、敷いたときの車内の使いやすさまで保証する数値ではありません。DODも車内サイズによっては使用できないと明記しています。

車中泊への使用例がある製品でも、幅・長さ・厚さの組み合わせが自分の車に収まることを優先してください。

WAQ インフレータブル式マット 8cm を探す

QUICKCAMP 車中泊マット シングル 8㎝ qc-cm8.0 を探す

収納性は「10cmだから大きい」と決めず、収納形状と重量で比べる

収納性は「10cmだから大きい」と決めず、収納形状と重量で比べる

荷物を減らしたい人ほど、厚さから収納性を想像せず、収納サイズそのものを比較しましょう。表のDOD製品はどちらも展開時が約208×80×10cmですが、収納時はLite Sが約41×28×28cm、ソトネノキワミSが約91×23×23cmです。

同じ厚さ、同じ展開寸法でも、荷室での収まり方を考える材料は大きく違います。

Lite Sは収納時の長い辺を短くまとめられる一方、残りの辺はソトネノキワミSより大きい仕様です。短い荷物を置きたいのか、細長い空間を使いたいのかで、合う形は変わります。単に「コンパクト」と書かれているかではなく、置きたい場所と各辺を照らし合わせると選びやすくなります。

重量も同様です。WAQとQUICKCAMPの8cmは約2.5kg、DODのLite Sは総重量約2.6kgと掲載されています。10cmだから持ち運びが大幅に重くなるとは限りません。DODはLite Sで新しいウレタン構造を採用し、収納の小型化を図っています。

厚さを薄くする以外にも、荷物を扱いやすくする選び方があるわけです。

ただし、付属品まで同じ条件ではありません。ソトネノキワミSはマットカバーを含むセットで、Lite Sにはシーツが付属しません。Lite Sを選んで別途シーツを持つなら、その荷物も含めて考えましょう。寝具一式として必要なものを整理しておくと、軽さだけを見て選んだ後の見落としを減らせます。

設営・撤収のしやすさは、自動膨張と排気の仕組みを分けて見る

扱いやすさを重視するなら、「自動で膨らむか」に加えて「どう空気を抜くか」まで見ましょう。QUICKCAMPの8cmシングルは2つの特大バルブで自動膨張しますが、届いた直後はウレタンの膨らみが遅い場合があると案内しています。

自動膨張という表示だけで、初回からすぐ使える状態になると決めつけないほうがよいでしょう。

DODのLite Sも自動膨張式ですが、仕上げには付属のポンプバッグなどの使用を推奨しています。一方、撤収では吸気と排気を切り替えられる360°バルブを採用し、折りたたみ時の空気の逆流を防ぐ構造です。

厚さの比較だけでは見えにくい部分ですが、設営の仕上げと収納時の排気は、それぞれ製品選びの材料になります。

8cmなら必ず小さく巻けるとも限りません。WAQの公式収納解説では、8cmマットを一般的な方法で巻いた際の直径は約21〜22cmで、公称の20cmを少し上回ったと報告しています。専用ケースには余裕があり収納できたという内容ですが、これはメーカーの実演結果です。

誰が巻いても同じ大きさになると保証する数値ではありません。

同社は収納のポイントを空気抜きと説明しています。朝の片付けを簡単にしたい人は、厚さの違いに加え、排気方式、固定ベルト、収納袋の形まで見ると判断が具体的になります。製品ごとの操作に沿って一度収納まで試しておけば、自分が扱うときの大きさも把握できます。

異なるバルブの製品へ、別メーカーのたたみ方をそのまま当てはめるのは避けましょう。

一人用・二人用の必要寸法を決めてから、最後に厚さを選ぶ

一人用・二人用の必要寸法を決めてから、最後に厚さを選ぶ

最後まで8cmと10cmで迷う場合は、必要な枚数と車内の幅から候補を絞り直しましょう。一人で使う場合も、幅65cmのWAQと幅80cmのDODでは選択条件が違います。幅を広く取りたいのか、車内に収めやすい寸法を優先したいのかを先に決めると、厚さの比較が進めやすくなります。

二人用では、連結後の寸法が明示された製品も候補になります。WAQ インフレータブル式マット 8cmは、連結時が約190×130cmと案内されています。ただし、連結できる機能と、その幅が車内に収まることは別です。必要な就寝スペースを確保できるかを見た上で、収納するマットも複数枚になることを考えます。

QUICKCAMPの車中泊マット シングル 8㎝も2枚以上の連結に対応し、ヴォクシーやセレナなどへの使用を案内しています。ただし、その説明には個別の年式・グレード・シートアレンジ条件までは示されていません。

車名が一致するだけで適合すると考えず、ボタン部分を含む約201×70cmという実寸を基準にしましょう。

車内に収まる候補が残ったら、8cmの寸法・収納性で使い方に合うか、10cmの厚みや表面素材を優先したいかを選びます。10cmを希望しつつ荷物も抑えたいなら、ソトネノキワミ Lite Sのように収納設計を工夫した製品も比較対象です。

洗えるカバーを含めて選びたい場合は、ソトネノキワミSの装備と収納寸法が判断材料になります。厚さの正解を一つに決めるより、自分の車に収まり、用意と片付けまで扱える一枚を選ぶことが大切です。

車中泊マットの厚さは8cmと10cmどっち?選び方のまとめ

この記事のまとめです。

  • 厚みと扱いやすさのバランスを重視するなら8cmから候補を探す
  • 厚みと包み込むような感触を優先するなら、表面素材も含めて10cmを比較する
  • 底付き感や寝心地は厚さだけで保証できず、中材と空気量も判断材料になる
  • 10cmでも段差への万能な対応は保証されず、座席をフラットにした条件で検討する
  • 寒さへの備えはR値などの断熱性能で判断し、厚さだけで季節を分けない
  • 展開寸法は連結部やボタン部分を含む条件を保ち、実際の車内と比べる
  • 10cmでも軽量な製品があり、収納性は各辺の寸法と重量で比較する
  • 付属カバーなどの違いを踏まえ、持参する寝具一式として荷物を考える
  • 自動膨張の仕上げと排気の仕組みを分けて、設営・撤収のしやすさを見る
  • 二人用は連結後の寸法を基準にし、車名だけで適合を決めない
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この記事を書いた人

車中泊のミカタを運営しているクルミです。車種ごとの寝やすさ、マットやベッドの選び方、目隠し・換気・暑さ寒さ対策、泊まる場所のルールやマナーを、初めての方にもわかりやすく整理しています。無理なく安全に、くるま旅を楽しむための準備を一緒に確認していきます。

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